2023年2月26日 アートな石たち


古民家再生活性化プロジェクト! ~古民家の名前が決まりました!~


2023/2/26 

放射冷却のせいか寒さ厳しい2月の朝、庭では焚火の準備が進んでいます。

家の中では午後の部のイベントの準備も進んでいる様子。

賑やかな日曜日になりそうな古民家にマイペースでゆっくりと集まるご家族同士の嬉しそうな挨拶の声がしてきました。 

さあさあ焚火を囲んでの朝のミーティング、今日も20組39人の親子が集まってくれました。 




【2月26日(日)ワークショップ・スケジュール】 

●10:00~12:00頃 

◎大人チーム&子どもチーム 

・古民家の庭 第2弾
 「石のワークショップ」
 石が浮く?石は豊かに表現できる。庭の石をもっと面白くしよう!
 「庭の整備、難題<切り株の撤去>」
 庭師の方から技術指導があります

●13:00~17:00 《こころと体がよろこぶマルシェ》 



◆今回お呼びしたスペシャルゲストは? 

知り合いの知り合いはみんな友だちだ!ということで、ご縁を辿って今回のワークショップにも講師として3人のスペシャルゲストが来てくれました! 

前回に引き続き庭整備の指導をしてくれる庭師の狩下さんとアートコーディネーターの欄さん。 

そして今回初参加のゲストは、石の彫刻を専攻している大学生の畠中さんです。 





◆こんな石みたことない!アートな石がやってきた! 

みなさんの紹介が終わると、 早速、畠中さんの作品展示しているテーブルへ移動。 

不思議な石のアート作品に子どもたちの目はキラキラ、なんだ?なんだ?と前のめりです。





畠中さんが持ってきてくれた作品の目玉は 

しぼんだ形やヨーヨー釣りのようにパンパンに膨らんだ形をした風船シリーズ。 

「え、これが石?」と 見た目は石なんだけど思わず触りたくなって、持てば手触りは確かに石。 

無骨でいてとても繊細、しかもヨーヨー釣りのほうは水に浮いている!? 

頭の中は「?????」 

後で教えてもらった水に浮く秘密は 

「二つに分けた石をくりぬいて中に発砲ウレタンを注入、 

石をきれいに繋ぎ合わせ、表面を削り研磨を繰り返す 

石の厚みをミリ単位で調整しやっと水に浮かぶ」というもの。 

しかも風船のように見えなければ作品にはなれない。 


 作業はノミや金槌を使い破片は飛び散る、手元が狂うとただの瓦礫になる。 

途方もなく根気のいる、危険でハードで地道なアートなのでした。 




◆庭の整備でプロの萌え道具が登場!

庭の整備講師、狩下さん。前回、車が出入りできるように生垣を一部取り除いた場所に切り株が邪魔して作業が未完成でした。

そのまぁまぁの大きさの切り株を力を合わせて引き抜こうという大作戦です。 



まずは、数ある道具を使ってみんなで根っこを断ち切ります!

スコップ、クワ、根切り(大きなノミのような)、電動ノコギリまでフル稼働! 



かなり格闘したのですが、この切り株は相当に根深い。 

狩下さんの見立てでは 

50センチ隣にある別の切り株の根が絡まっているのでそこを断ち切らないと難しい。 

その切断ポイントを見つけるためにも切り株を引き上げねば。 

ということ。 


 そこで新たな道具が登場! 「吊り三脚」!!




狩下さんによれば 

木の根っこは地球と一体化してるかと思うほど凄く強固。 

ある現場では、そんなに大きくない切り株を引き抜くために 

クレーン車で吊り上げようとしたら 

クレーン車のほうが引っ張られて倒された事例もあるとか。 

それほどに根っこは手ごわい。 

そのため確実に切り離せるように、根の張り方を慎重に見極めているのです。 

 


そしてとうとう切り離しに成功!

「切り株引き抜き大作戦」無事完遂しました! 




◆庭に転がる石の山をどうする?大作戦! 

さあ今度はゴロゴロと庭に転がる石の整備に挑戦です。 

昔は石垣などで活躍したであろう石が、今では役目を終え庭でゴロゴロと。 



プロジェクトリーダーの天満さんとアートコーディネーターの蘭さん、 

しばし黙考した後、 

「縁側に上がる踏み台にしましょう」の号令で 

みんなで手分けしての石の大移動! 

人力で石を転がしながら目的の場所へ、 

重量級の石は鉄棒をテコにして持ち上げたり、 

丈夫な土嚢袋に載せたりして引きずっていきます。 

とにかく重いのなんの! 

「手に気を付けて~」 

「そっち転がるよ~」 

「やばい腰にくる~」と賑やかです。 



石の形状を吟味し、運んだところでぐらつかないようにする微調整はなかなか難しい。 

やっと並んだ踏み石を眺めて、狩下さん、畠中さん、蘭さんが 

「ここのでっぱりが気になる」とノミと槌で石の面取りが始まりました。 

危ないので土嚢袋を幕がわりにして 

カキーン、スパッ、ピューンと破片が飛ぶ飛ぶ! 

周りから「うぉ~ワイルド~」と歓声が。 



そして縁側をぐるりと囲むように 

東側と南側に踏み石が並べられました! 

ん~見栄えも良く、なかなかの充実感。 

これで縁側からでも楽に出入りができそうです。 


 そして、蘭さんのアイデアで庭の中央には、わざと石をまばらに残しました。 

これは、踏み石から続くように配置され、 

子どもたちが石の上をずっと歩けるように考えた遊具です。 

テレビ番組のサスケのような、 

ジャングルジムのような 

そんなイメージなんだと思う。 



こうやって自分たちで手を入れていくと 

庭づくりの構想も膨らんできます。 

これからも 

どんどん変化して 

進化していきそうな庭。 

次も何やら計画があるようです。 

乞うご期待! 




◆古民家の名前は決まりました! 

お昼になりワークショップの終了ミーティング。

チームリーダーの天満さんから重大発表! 

「古民家の名称が決まりました!!!!」 



オープンスペース西原古民家「つむぎ つむぐ」 

みんなの思いを紡いぎながら、また次の世代に紡いで、そしてまた次の… 

紡いだ糸がずっと永く続いていきますようにと願いを込めて。 

「つむぎ つむぐ」、愛称は「つむつむ」。 

これからもどうぞ宜しくお願いいたします! 




午後からは 

かねてから予定していた《こころと体がよろこぶマルシェ》! 

たくさんの人たちが集まってくれて大盛況でした。 

みなさん、本当にお疲れ様でした。 


 さて次回は3月19日、 

よもぎの季節? 

楽しむ大人たちが、またいろいろ企んでいるようです。 

みなさん、お楽しみに!! 

+くうねあ(プラスくうねあ)

「くうねあ」とはこどもにとって最も基本的な大事なこと「食う・寝る・遊ぶ」の頭文字をつなげて作った言葉です。 子育てしやすい社会のインフラづくりに取り組んでいる、株式会社くうねあの活動を紹介するサイトです。