10周年に向けて


創業して10年目になりました。


当時の手帳をめくってみると

「困難が自分を磨き、乗り越えてこそ成長する」

「挑戦して克服することを忘れるな」

「焦らないこと」

「儲けて寄付する」

という言葉が書き殴ってありました。今見るとちょっと恥ずかしいのですが当時の必死さを思い出します。


経営者としても保育園の園長としてもど素人の私には、子育てしやすい社会の実現という自分の夢を叶える情熱しかありませんでした。ど素人ですので、今振り返ってみてもお恥ずかしい内容の対応ばかりです。いろいろ思い出してみると顔が赤くなり、穴があったら入りたいです。このような心境ですので、当時のご利用者様には大変申し訳ない気持ちと、よくぞご利用いただいたという感謝の気持ちでいっぱいです。また同様にスタッフの皆様にもよく弊社で働いてくれたという感謝の気持ちしかありません。


保育園では「しぶとく、たくましく」ということを唱え続けています。ちょっとやそっとでめげずに何があっても目標に向かって粘り強くジリジリ進んでいくイメージです。そして開園当時は2名だった園児が今では180名となりました。また、妻と二人で始めたベビーシッター事業は広島県内最大の登録シッター数となるまで成長し、多くの方々にご利用いただけるようになってきました。そして、今年は地域の子育てオープンスペース運営や古民家を再生して活用するなど地域活動の機会をいただいております。ありがたいことに年々活動領域が拡がり、多くの子ども達や保護者様、地域の方々と関わらせていただいております。


今日までの子ども達との関わり合いを通じて、2つの「素晴らしい」

をいつも感じています。

1つ目は、「子ども達はなんて素晴らしいのだろう」ということです。子ども達の自由な発想、素直な心、仲直りの天才など、大人が失ってしまった眩しいばかりのキラキラするようなものを彼らはたくさん持っています。

2つ目は、「子ども達に関わる大人の素晴らしさ」です。愛情溢れる行為、思いやりの精神、辛抱強さと専門性の深さなど、高い人間性を備えた素晴らしい方々が子ども達の育ちを支えていることに気づかされます。

この2つの素晴らしさは創業前の予想以上です。私自身の人生観や保育観の形成に大きな影響を与え続けています。


一方経営者として振り返ると、これまで人に言えない危機やもうだめだと思ったことが何度かありました。幸にして運良く乗り越えてなんとか会社も保育園も形になってきたある日、私は従業員を幸せにすることが経営者の務めだと思えるようになりました。それからは自分の夢を叶えることよりもその目標に軸足を置いて試行錯誤や悪戦苦闘を繰り返しながら邁進しています。


10年というと何か大きな区切りのように思いますが1日1日の通過点です。10年続いていることはある程度の評価になるかもしれませんが、このことが明日の成長や多くの方々の幸せを確約しているわけではございません。我々は日々謙虚にして驕らず、遠くを見つめつつも足元や目の前の仕事や保育にど真剣に取り組み、経営理念や事業目的そして保育理念の実現に向けて一歩一歩進んでいきます。


まだまだ未熟だと感じることが多いのですが、さらに努力を重ね、今以上に良い会社及び良い保育園になっていくことをお約束して10年目のご挨拶とさせていただきます。


みなさまいつも本当にありがとうございます。


株式会社くうねあ
代表取締役 堀江 宗巨


+くうねあ(プラスくうねあ)

「くうねあ」とはこどもにとって最も基本的な大事なこと「食う・寝る・遊ぶ」の頭文字をつなげて作った言葉です。 子育てしやすい社会のインフラづくりに取り組んでいる、株式会社くうねあの活動を紹介するサイトです。