過保護でちょうどいい


「子どもへのまなざし」の著者、佐々木正美さんは「幼い子どもの育児というのは、本当に過保護なくらいで、ちょうどいいと思っています。そう信じています。ところが過剰干渉だと子どもをだめにするのです。」と、過保護と過干渉の違いについて述べて、過保護が子どもをダメにするとは誤解だとご指摘されています。


それでは、過保護と過干渉の違いはなんでしょうか。

過保護は子どもが望んだことを望んだとおりにやってあげて、やりすぎることです。一方、過干渉は子どもが望んでもいないことを、やらせすぎるということです。

「抱っこ」と言ったときに抱っこしてもらえた子どもの方が、安心してしっかり歩くようになり、精神的に自立していきます。

抱っこに限らず、自分が全面的に受容されている、ありのままの自分を認めてもらえている。という気持ちを子どもたちには持ってもらうことが大切です。

過保殿と過千渉の違いに注意しながら、まずは小さな子ども達の「~したい」「~してもらいたい」という気持ちをたくさん満たすことから始めたいですね。

株式会社くうねあ代表/堀江宗巨


◆子どもへのまなざし

子どもにとっての乳幼児期は、人間の基礎をつくるもっとも重要な時期です。児童精神医の著者が、臨床経験をふまえて乳幼児期の育児の大切さを語る、育児に関わる人の必読書です。

「子どもへのまなざし」佐々木正美 著 山脇百合子 画 福音館書店



くうねあダブロイド紙No.2(2020年2月1日発行)より抜粋

>> タブロイド紙「くうねあ」Vol.2 はこちらからご覧いただけます

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