クリスマスは信じる力を育てるチャンス!


2020年11月24日放送
M…MC/水田薫アナウンサー
堀…堀江宗巨




M「さぁ先生は安佐南区にあります、くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんです。今日はお電話でのご出演です。もしも~し」

堀「もしも~し」

M「こんにちは、よろしくお願いします。」

堀「こんにちは、お願いします」

M「世の中、三連休だったんですけどいかがお過ごしだったんでしょうか?」

堀「はい、割とじっとしておりました」

M「(笑)そうですねぇ、なんかいろいろと気になることも多い季節ですもんね」

堀「はい」

M「さて保育園としてはこれからの時期はクリスマスに向けての感じですか?」

堀「そうですね、12月の一大イベントになってますからね今」

M「保育園の飾りつけなんかも、もうクリスマスですか」

堀「そこはあまり意識してなくてですね、それっぽくなってるんですけどね。でも気合を入れてやるという感じではないですねうちは」

M「そうなんですね。くすの木保育園風のクリスマスってどんな感じなんですか?」

堀「まぁ、ちょろっとクリスマスみたいな(笑)。簡単な絵本だとか、おもちゃをクリスマスプレゼントっていうことで、毎年ちょこっと子どもたちに渡していますね」

M「そうなんですね。子どもたちはこの時期サンタクロースからのプレゼントをすごく楽しみにしていると思うんですけど、大人としてはどういうふうに対応したらいいものか常々思うんですけど…サンタとクリスマスについて堀江さんのご意見を伺わせてください」

堀「はい、クリスマスというのはですね、幼少期の想像力をつけて育てていくにはこれほど持ってこいのものはないんですね。何故かというと、ご家庭でよくあるのは良い子にしてればサンタさんがプレゼント持ってきてくれるわよみたいな話があると思うんですけど、良い子にしてると欲しいものがもらえるわけですね。それ手紙に一生懸命書いてですね、置いとくといつの間にかなくなって、頑張って頑張って良い子にしていて朝起きると枕元にあるわけですね。これ滅茶苦茶すごいことなんですね」

M「すごい事ですよね(笑)」

堀「はい、絶対にサンタさんが願いをかなえてくれるっていう気持ちが子どもの中に芽生えて、頑張って良い子にしてるとまさにプレゼントがもらえるわけですよね。これは想像力がたくましくないと出来ませんし、それからサンタさんがいるんだという信じる力ですよね。さらにプレゼントが朝起きたらあったっていうのは、すごく楽しい成功体験になるんですね」

M「あ~、そっか~」

堀「これは総合的にみて、子どもたちにとってはすごい体験なんですよね」

M「そうか、じゃあサンタさん頑張ってもらわないと困るなぁ」

堀「そうなんですよ。今年はコロナで外出できないっていうサンタもいるみたいですけども」

M「そうですね、ただ逆に言うと成功体験があればいいですけど、プレゼントなかったりとかがっかりさせてしまうと悲しいですよね」

堀「もう信じる心が一気に瓦解してしまって、極端に言うとサンタさんはいないし神様も仏様もいないみたいな思考に走ってしまいますしね」

M「私、子どもの頃けっこう想像力たくましかったんですけど、鬼とか、コビトとか妖精、夜中の口笛はヘビが来るとか、そういうのって子どもの時の大事な想像力かなって思うんですけど」

堀「そう、おっしゃる通りで、いずれ分かることではあるんですけど子どもの時にそういう想像力を膨らませて信じてないと、大人になってから目に見えないことを信じる力っていうのが弱いんですよね」

M「なるほどー」

堀「どうせ何々なんでしょそれ、とか、そんなこと言ったっていないんでしょそれ、みたいな傾向が強くなると言われてますので、一度、サンタや鬼でも大人から見れば作り物のファンタジーを強く信じることができる子は大きくなっても、そこのサンタの代わりに違うものが入ってくるんですよね」

M「ほー、例えば?」

堀「頑張ってくれている誰かさんとか、あるいは松任谷由実風に言うと恋人がサンタクロースだったり(笑)」

M「見えないものや、不確かなことを信じる心から、大きくなったらそれが現実に変えられるみたいな…」

堀「よくスポーツ選手が試合の前に『後は自分を信じるだけです』とか『ファンの後押しがあったので』とか言われることが多いですけど、そういうところに通じていくとも言われてますね」

M「過去、いろんなものを発見した科学者のみなさんとかも、もともとは想像する力とかなんですかね?」

堀「そうですね、特に細菌だとか発見された方など、顕微鏡でいろんな小さなものを1個1個チェックして途方もない作業を繰り返してる方が多いと思うんですけど、それも絶対に難病を解決する菌があるって信じてるからこそできることですよね」

M「そうか、じゃあ空を飛ぶとか宇宙に行くとかというのもそうですね」

堀「まさにそうですね、それこそ何百年前にそんなこと言うと、何馬鹿なこと言ってんのというような話だったと思うんですけど、信じてる方がたくさんいたから、やがて空を飛べるようになりましたし、月に行ったのも信じる心、信じる力のおかげですね」

M「ふと今、車の自動運転とかもって思ったんですけど…」

堀「それもそうですね、自動運転になれば交通事故もなくなるし、疲れることもなくなる。だから絶対自動運転を作るんだって。そう信じて皆さん研究しているわけですから、その信じる力っていうのが非常に大きく影響すると思いますね」

M「なるほどなぁ、子どもの頃ドラえもんの世界があったらいいなと思ってましたけど、だいぶ近づいて来てますよねなんか」

堀「そうですね(笑)、ただドラえもんはのび太がいつも楽をしようとしているところがありますので、ちょっと微妙なとこですね」

M「(笑)なるほどそうですね」 




M「さてこれから寒い冬になるんですけども、子どもたちにとって冬ってどんな季節なんでしょう?」

堀「はい、このサンタクロースの話もそうですし、ドラキュラもですが、だいたい冬に作られた話が多いんですよね。冬の場合、雪に閉ざされたり外に出にくくなって家の中で火を囲んで家族でゆっくり過ごす時間が増えますから、内向的な時間が増えるんですよね」

M「はい、はい」

堀「そういう時に、イメージを膨らますとか、自分自身を振り返ってみたりとか、夏とは違って内面に向かって気持ちが動きやすくなる時期ですから、ぜひご家族で、保育園ではスタッフとですが、内面に向かう取り組みやコミュニケーションを普段よりも増してとっていただくと時期的にはいいかなと思いますね」

M「そうか、夏は外に向かってアクティブにって感じだけど、冬は逆に内面に向かって自分のことを考えたり本を読んだりイメージしたり、家族と一緒に過ごすとかですか」

堀「はい」

M「いやぁ勉強になりました」

堀「ありがとうございます」 




M「くうねあさんでは、安佐南区東野に「子育てオープンスペースくすの木」ができてるということですが、この冬はどうですか」

堀「加湿器を買ったりですね、CO2濃度を測る測定器を買ったりいろんな冬に向けての対策を整えて、ようやくネットで予約できるシステムもスタートしまして完全予約制にして密にならないようにしてご利用いただけるような対応をとらせていただきました」

M「なるほど、そちらもぜひ利用していただきと思います。それでは最後にラジオをお聞きの皆さんに堀江さんからメッセージ、一言お願いします」

堀「はい、親子のコミュニケーションにサンタやクリスマスを絡めて、子どもにとっていい時間になるように、この冬過ごしていただきたいと思います」

M「堀江さんにとってサンタクロースとは何ですか?」

堀「え、えーと…赤いおじさん(笑)」

M「(笑)大人はこれだから。堀江さんもぜひサンタになってください」

堀「はーい、がんばりまーす」

M「(笑)くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんでした。ありがとうございました」

堀「ありがとうございます」


(終り) 

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