“たてよこななめ”の広い人間関係で子どもたちが成長する



2021年1月26日放送
M…MC/水田薫アナウンサー
堀…堀江宗巨 




M「先生は安佐南区にあります、くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんです。お電話でのご出演です。もしもし~こんにちは」

堀「こんにちは」

M「宜しくお願いします。今日雨ですね~。雨が降ると保育園はどんな雰囲気なんですか?」

堀「雨の降り方にもよるんですけど、合羽を着たり、傘をさして出かけることもあるんです。『雨降り散歩』って呼んでるんですけど」

M「へぇ~」

堀「雨だと長靴を履いてこれるので、これが嬉しい子どもたちもいるんです」

M「なるほど、大人は面倒くさいなってなるけど。長靴すきでしたね~小さい時。いつもと違うのでテンション上がるんですよね。」

堀「なんか水たまりとか見ると長靴で入りたくなるとかね(笑)」

M「そうですね~。ぐちゃぐちゃになって大変じゃないですか?(笑)」

堀「そうなんですけど、そういう経験も幼少期には必要なのかなと思います」




 M「そろそろ節分の話題がある頃ですけど…毎年、堀江さんに似た鬼が出るとか…」

堀「僕はまったく記憶がないんですけど、何かが体の中に入ってきて気が付くとすごいことになっていたと後で聞くんですけど」

M「バレバレだとか(笑)」

堀「特に今年はですね、すでにこの時期からいろんな子どもに声を掛けられて…『鬼って大園長なんじゃろ?知っとるんよ』、えっ何で?『だってスリッパが同じだったもん』って(笑)」

M「スリッパでバレる(笑)」

堀「そうなんです。ちょっと詰めが甘くて、靴下とかスリッパとかよく見てるんですよね。それで保護者の方も鬼をして完璧に靴下も変えたりとかされるんですけど、子どもが指輪を見て『あ、パパのと一緒。パパだ』ってね」

M「子どもってよく見てるんですね」

堀「そうなんです。本当にビックリします」

M「じゃあ今年はばっちり全身で鬼に」

堀「そう、スタッフによってはストッキングも履き替えたりとか爪塗るのも別々にして気合入ってる人もいるんですけどね」

M「子どもたちにとっては豆まきっていうのはテンション上がるイベントですよね」

堀「そうなんです。これが4歳5歳くらいになると男の子は鬼をやっつけてやるんだっていう感じで楽しみにしてますね。で微妙なのが1歳2歳のお子さんで恐怖に震えが止まらないで一週間くらい夜泣きとか園に行きたくないとかってこともあるんですけどね」

M「そうですね、うちの子も2歳くらいの時は泣いてましたね」

堀「本当にブルブル震えて泣いてる子どもたちもいて、ちょっとやりすぎたかなみたいな時もあります(笑)」





M「くすの木保育園では先月、来年度のスタッフを緊急で募集しますっていうことでしたけど、そろそろ保育園でも配置換えとかもあるとか」

堀「そうなんです。一般的に公立の保育園とか幼稚園はたくさんありますから広島市で2~3年おきに変わったりとかよくあるんですけども、私立はあんまり転勤とか異動はないんですね」

M「聞きませんよね」

堀「えぇ。ところがくすの木保育園はこれまで園舎が近くにあって歩いて行けたりしてたので結構異動してもらうんです」

M「4つの園舎があって、それぞれ担当が何年かおきに変わったりするんですか?」

堀「変わらない人もいるんですけども、人によっては毎年変わったりとか…。私の一存で決まってしまうんですけど」

M「へ~、何かメリットがあるんですよねきっと」

堀「そうですね、大人側のメリットとしては、一か所にずっといますと人間関係も保育の内容も硬直化する傾向が強くなるので、誰がどこに変わっても保育の内容も人間関係も変わらない4つで大きな一つの園という雰囲気を大事にしたいと思っているんです」

M「4つでいろいろ交流してってことですか?」

堀「お互いに知ってる人があっちの園にもこっちの園にもいるってなると、歩いて簡単に行けるので遊びに行っていい?って感じで子どもたちと一緒に遊びに行ったり、間にある公園で待ち合わせをしたりして久しぶりの再会を大人も子ども喜んでテンション上がって遊ぶみたいなことができますね」

M「じゃあ、去年お世話になっていた保育士さんが他の園に行っちゃったんだけど、その園に遊びに行ったときは前のその保育士さんに会えて久しぶり~大きくなったねぇみたいな…」

堀「まさにそうで。子どもたちにしてみると、何かたまに会う親戚のおじちゃん、おばちゃんみたいな感じですよね」

M「そうか、子どもたち同士も、いとこのような感じで」

堀「そうですね、同じくすの木保育園の年長さん年中さんという、妙なゆる~い繋がりで仲良くなって遊びあえる、たまに会ういとこみたいな感じですよね」

M「子どもたちにとってもいい事なんでしょうね」

堀「今は特に、せまい人間関係で、限定的な登場人物の中で成長していく傾向が一段と強くなってるんですけど、世の中にはいろんな場所にいろんな年齢層の人がいるというのを理解しながら成長していくことが、後々のコミュニケーション能力だったり人の背景を理解するということに繋がっていくんです。このゆる~い異年齢、縦横斜めと呼んでるんですけども、その縦横斜めの交流でそういう成長の素地が醸成されてくるんじゃないかなと思ってます」

M「なるほどね。一つの園でも悪くないんでしょうけど、いつものメンバーでこじんまりといるよりはいろんな交流で成長できるって、良いことですよね」

堀「実社会でもゆるく繋がって幅広い人間関係を持つ豊かな人ほど想像力も大きいですし、何かあった時にそういえばあの人に聞いてみようとかになるので、ゆるく広く繋がるって感覚は非常に大事かなって思います」

M「堀江さんがイメージしている大きなくすの木、4つの園やベビーシッターサービスもありますよね。私は最初の段階から見てますけど、だんだんだんだんくすの木が大きくなる感じで良い感じになってますね。すごいな本当に」

堀「おかげさまでありがとうございます。特に今年度はオープンスペースの縁もいただいたりとか、子どもを中心とした様々な子どもと大人の関わりがゆるく大きく広がってきたなと思います」

M「そうですね。入園希望者が多いとお聞きしています。入れたらラッキーみたいな感じになってますけど。本当に素敵な園なのでこれからも堀江さんならではの教育、保育園を作っていっていただけたらいいなと思っています」

堀「はい、頑張ります」 





M「新年1回目の放送です。ラジオお聞きの皆さんに堀江さんからメッセージをお願いします」

堀「みなさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。(笑) 今年もまた昨年同様に、感染症の問題とかそれに影響されることがいろいろあるだろう一年と予想されますが、子どもたちにとってはかけがえのない時間、二度と後戻りできない幼少期の貴重な時間ですから、我々大人がネガティブにならずにこの環境の中だからこういうことが出来たよねという良い一年になるようみんなで頑張って過ごしたいと思います」




 M「はい、堀江さんもお元気でお過ごしください。ありがとうございました」

堀「ありがとうございます」

M「くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんでした。ありがとうございました。豆まき、子どもの頃楽しかったなぁ。でね、詰めが甘い、スリッパが大園長のだったとか、結婚指輪でバレるとかね。今年はぜひ上から下までバッチリの鬼になってもらって豆を当ててもらえたらと思います。」 


 (終り) 

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