2021年12月12日 障子張り替えて迎春準備完了!


古民家再生活性化プロジェクト! ~今年最後のW.S.納め~


2021/12/12

早いもので2021年最後のワークショップになりました。年をまたいで続くコロナ禍、緊急事態宣言下のオリンピックも遠い昔のようにあっという間に迎えた師走の中、11組25人の親子が参加してくれました。



【12月12日(日)ワークショップ・スケジュール】

9:00~11:00頃

◎障子の張り替え

◎漆喰の壁塗り(続き)

◎子どもワークショップ/自然物を使ったクリスマスやお正月の飾り物の制作



◆障子の張り替え

今日はじめて行うミッションは16枚もの障子の張り替え。

朝のミーティングで障子張り替え経験の有無を聞くと、みなさん遠い目をして首を傾げ記憶をたどっていました。

マンション住まいの方も多いようで、経験があったとしても何十年も前で全員ほぼ初めての挑戦となりました。

今回もプロジェクトリーダーの天満さんから手順を教わります。

まずは、今ある古くなった障子紙を剥がすところから。

子どもたちへの「障子紙を破ろう!」の号令で、待ってましたと始まりました障子破り大会!

人差し指でブスブス突き刺す子、顔を近づけて鼻で破る子、キレイに剥がして折りたたむ子、個性豊かな障子破りで早くも盛り上がりすぎてオーバーヒートぎみ。


盛り上がりも少し落ち着いてから、今度は障子の桟に残った古い紙を拭き取ります。

長年積み重なった頑固な汚れもあり、布やたわしを使って丁寧にお掃除。

これも新しい障子紙を張るための大事な工程、時間はかかりましたがキレイに仕上がりました。



◆小休憩中、庭のほうが何だか賑やか....

障子の張り替えも小休憩。

一息ついている時、庭のほうから楽しそうな声が聞こえてきました。

「甘っーい」

庭の柿の木の高い枝の先に熟れた柿が十数個。

二か月前にみんなで収穫した柿が残ってたんですね、見つけた子どもがお父さんに登って採ってもらってました。

すると今度は元棟梁の梅さんが、まだ美味しそうなのが先にあると言いながら登り始めました。

昭和19年生まれの梅さん、ひょいひょいと枝を伝い柿を枝から振るい落とします。

下で子どもたちが待ち受けて、さるかに合戦みたいと大騒ぎ。みんなも集まってきて今年最後の収穫で盛り上がりました。


◆閑話休題、新しい障子紙へ張り替え

さぁ新しい障子紙を張っていきます。

手順は三段階、

まずは紙を仮どめして糊を塗り、

次に紙を伸ばして、サイズに合わせて切る。

最後に霧吹きして乾けばOK!

破れにくいとはいってもやはり紙、作業ひとつひとつが慎重になります。

途中で止めるわけにはいかない緊張の作業の連続、みんなの力を合わせて16枚の障子を仕上げていきます。


すべて終えたのは12時すぎ。

予定の時間を過ぎてしまいましたが最後まで仕上げることができました!

ありがとうございました!

新しい障子と新しい畳の入った和室、そこに降り注ぐやさしい冬の日差し。

また素敵な空間が出来上がりました。





◆残りの壁塗り(漆喰壁の続きです)

漆喰の壁塗りも終盤戦!

静かに漆喰を塗るコテの音だけが響く空間にはすでに壁塗り職人となったみなさん。

壁と対話しているかのような厳かな雰囲気に圧倒されます。



◆子どもワークショップ(クリスマスやお正月の飾り物)

そして庭では子どもたちのワークショップ。

スタッフが集めてくれた木の枝や葉っぱを使ってのオーナメントづくりです。

子どもたちならではのタッチと感性でできた個性的な飾り物が年末年始のそれぞれのお家を彩ってくれるでしょう。

いい思い出になりそうです。



次回は1月16日、年末年始は厳しい寒波の予報ですが、みなさんの元気な笑顔に再会できることを楽しみにしています!

来年も宜しくお願いいたします!

+くうねあ(プラスくうねあ)

「くうねあ」とはこどもにとって最も基本的な大事なこと「食う・寝る・遊ぶ」の頭文字をつなげて作った言葉です。 子育てしやすい社会のインフラづくりに取り組んでいる、株式会社くうねあの活動を紹介するサイトです。